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<コラルジル中毒症>

コラルジル中毒症とは、冠血管拡張剤(心臓の薬)コラルジルを服用することによって、コラルジルに特有な肝臓障害および血液に異常をきたす患者が多数発生(死亡者あり)した薬害事件のことをいう。その症状は服薬中止後も回復しにくく、半年〜1年後に肝硬変のため死亡した患者もいる。

2005.03.01(火)コラルジルとは、追加
2005.02.26(土)初出

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コラルジル中毒症は、サリドマイド、スモン等と異なり、内臓疾患であり外からは異常があるかどうかは分からない。加えて、コラルジル服用患者は心臓病(狭心症など)を持っており 、基礎疾患による死亡率は健常人より高かったと考えられるが、実態調査はほとんど行われなかった。

実際の患者数がどの程度あったかは、今となっては闇の中である。コラルジルは全国的に使用されていた。浜六郎(「薬害はなぜなくならないか」日本評論社(1996年)P.037) によれば、被害にあった患者数は数万人規模、死亡者数500人程度となっている。

しかしながら、わずかに、新潟県の被害者およびその遺族ら22家族(36人)が、損害賠償請求訴訟を起こし勝訴したのみである(東京でも同様に7人の遺族と患者2人勝訴)。


コラルジルの副作用について、新潟大学が新聞発表をしたのは、1970年(昭和45年)11月27日(前日の26日に記者会見)のことであった。その年の春、私は新入社員として 新潟県に配属され、夏頃から大学を担当していた。その私に、コラルジル定量法について、新潟大学第三内科の若手医師からレクチャーの依頼があった。

裁判になった時の基礎知識として知っておきたいという主旨だったように記憶している。学生時代のノートをひっくり返しながら、コラルジルに含まれる塩素をターゲットにした定量法(逆滴定)について、簡単に図式化したものを作成したことを覚えている。

その時参考として渡された、コラルジル定量法の資料(コピー)が残っていた。昔の湿式コピーであり、字は鮮明には読めない。定量法などすっかり忘れ去っており、読み間違いがあるかもしれないが以下に記しておくこととする。

コラルジル錠 試験規格・定量法(鳥居薬品株式会社)
本品10錠(1錠中コラルジル25mg含有)をとり、着色糖衣錠を溶かして除く等の処置を施す(具体的手順は省略)。コラルジル約100mgに対応する量を精密に量り、若干の処理(省略)をした後、正確に0.1N硝酸銀液6mlを加え、さらに希硝酸5mlを加えて煮沸せしめたのち、よくかき混ぜ、過量の硝酸銀を0.02Nチオシアン酸アンモニウム液で滴定する(硫酸第二鉄アンモニウム試液5ml使用)。同様の方法で空試験を行い補正する。
0.1N硝酸銀液1ml=27.082mg

「コラルジル中毒症」新潟大学第三内科自治会(1971年11月06日)非売品

−未完−


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