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<バレーボール>

安佐郡(現在、広島市安佐南区、安佐北区)は昔からバレーボールの盛んな土地柄である。祇園町立山本小学校もそんな地域の学校の一つであった。校庭には校舎に沿ってバレーボール置き場が作られていた。そこに数十個のバレーボールが置いてあり、だれでも自由に使うことができた。

郡内では小学校対抗のバレーボール大会があり、5年生以上が正式に大会へ出場していた。4年生は補欠の学年である。4年生になると、5年生からの大会参加をめざして土曜日の放課後の特訓が始まる。私は10番目の選手、つまり当時の9人制バレーボールの補欠1番であった。なお4年生の冬で転校したので、実際にバレーボール大会に出ることはなかった。

山本小学校は強かった。私が4年生の時、5年生・6年生の男女とも春秋連続して優勝したのではなかっただろうか。あやふやな記憶を確かめるべく図書館で中国新聞のマイクロフィルムをあたってみたが、小学生の記録までは新聞には載らなかったようである。

安佐郡からは世界的なバレーボール選手が出ている。猫田選手(専売広島)である。私の4学年先輩であるから、安佐郡にいた頃接触しているとすれば、私が小学校1年生・2年生のとき、小学校5年・6年であった猫田少年をバレーボール大会で見ていた可能性はある。

猫田勝敏(ねこた・かつとし)

男子バレーボール選手(広島市安佐南区出身)。日本が世界に誇る名セッターで“小さな大セッター“と呼ばれた。時間差攻撃などコンビバレーの司令塔役を担ったが、その身上は「セッターが目立ってはだめ」であった。オリンピック4回連続出場。

昭和39年(1964年)東京オリンピック(20歳) 第3位
昭和43年(1968年)メキシコオリンピック(24歳)   第2位
昭和47年(1972年)ミュンヘンオリンピック(28歳)   優 勝
昭和51年(1976年)モントリオールオリンピック(32歳)    第4位

 
昭和19年(1944年)2月1日生まれ
  広島県安佐郡安古市町(現:広島市安佐南区古市)
  小学校入学前からバレーボールに親しむ
昭和25年(1950年) 古市小学校入学
  バレーボールを始める。
昭和31年(1956年) 安佐中学入学
  バレーボール部に入部、前衛のセンターとしてトスを上げ始める
  (9人制バレーボール)
昭和34年(1959年) 崇徳高校入学
  バレー部監督稲葉正文先生に本格的なセッターとしての指導を受ける
昭和37年(1962年) 日本専売公社中国支社に入社
  この頃が6人制バレーへの転換期であった
昭和39年(1964年) 東京オリンピック3位
  チーム最年少でセッターとして大活躍。世界的に注目され始める。
昭和44年(1968年) メキシコ五輪2位
  年末に結婚
昭和47年(1972年) ミュンヘンオリンピック優勝
  前年、試合中に右腕を骨折、約2ヶ月間入院。オリンピック直前に奇跡的なカムバックを果たし、日本チームを優勝に導く。ここに松平康隆監督の「オリンピック金メダル獲得8年計画」が成就する。目標達成のためには絶対に猫田のトスでなければだめだ、とした監督の期待に見事に答えたわけである。
昭和51年(1976年) モントリオールオリンピック、日本選手団旗手をつとめる
  男子バレーボールは、残念ながらメダルを逃す(4位)
昭和55年(1980年)1月 引退
  新年度から専売広島の監督就任
(総監督に崇徳高校時代の恩師稲葉正文氏を招く)
昭和55年(1980年)6月
  史上初の「バレーボール栄誉賞」受賞(日本バレーボール協会より)
昭和57年(1982年) 胃全摘手術を受ける(胃がん)
昭和58年(1983年)9月4日 死去(39歳)
  紫綬褒章遺族追賞
平成13年(2001年)10月5日
  20世紀最優秀選手特別賞・男子の部、授賞式(国際バレーボール連盟)
  ブエノスアイレス(アルゼンチン)において、デラルア大統領らが出席する中、禮子夫人が「故猫田勝敏氏」の遺影を抱いて壇上に立ち、記念の盾を受け取った。

現在、専売広島(日本たばこ産業株式会社−JT)には大変りっぱな体育館「猫田記念体育館」が建っている。


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